広島県千林寺 先代住職
高橋圓隆大和尚

 

平成14年1月12日訪問
私(住職)は、高野山大学2回生の頃から縁あって、高野山親王院(しんのういん)先代住職、中川善教(なかがわぜんきょう)先生に声明(しょうみょう)を習っておりました。卒業後も引き続き、西宮から高野山まで通って習っておりましたが、平成2年3月26日に先生は遷化(せんげ 亡くなること)されました。先生の声明のすべてを聞けずに、途中で遷化されたことはまことに残念なことでした・・・その後、先生の声明を最後まで勉強したい一心で、先生の声明を皆伝されたお弟子さんに再度習うため、現在も高野山まで通っております。声明と出会って実に25年の時が経過しました。
今年は、中川善教先生の13回忌に当ります。思い当たることがあり、中川先生の声明の師匠である橋圓隆(たかはし えんりゅう)和尚(明治5年〜昭和17年)の自坊である千林寺に行きました。千林寺は広島県御調郡久井町にある真言宗御室派(おむろは)のお寺です。
圓隆和尚のお孫さんの千林寺副住職、橋隆岱(たかはし りゅうたい)師が私の先輩であるということがご縁でした。
ありがたいことに、圓隆和尚が残されている資料などを拝見することができました。道中、大きな期待を胸に秘めながら千林寺に来ました。しかし、千林寺で見た圓隆和尚の資料は私の想像をはるかに越える大きなものでした。昔のお坊さんはすごかったんだなぁ・・・と思いました。1年の幕開けに、このような感動に出会えて、今年はいい年になりそうな気がしました。


千林寺本堂 高橋圓隆大和尚 圓隆大和尚の声明教則

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